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APN(Amazon Partner Network)とは?ティアの種類・条件・選び方を解説【2026年版】

2026.03.30

/最終更新日:

「AWSの導入・運用を外部に頼みたいが、どのパートナーを選べばよいかわからない」——そう感じたとき、手がかりになるのがAPN(Amazon Partner Network)のティア認定です。

AWSはパートナー企業を厳格な審査で認定し、技術力・実績に応じて3段階のティアに分類しています。このティアを知ることで、「信頼できるパートナーかどうか」を客観的に判断できるようになります。

本記事では、APNの概要とティアの違い、発注側が知っておくべき選び方のポイントをわかりやすく解説します。

想定読者

本記事は、次のような方を想定しています。

  • AWS導入・移行・運用を外部に委託することを検討している企業の情シス担当者
  • AWSパートナーを選ぶ際に「ティア」や「認定」の意味を理解したい方
  • 「アドバンスト」「プレミア」などのバッジが何を意味するか知りたい方

1. APN(Amazon Partner Network)とは

APN(Amazon Partner Network)とは、Amazonが運営するAWSのパートナー認定プログラムです。AWSは、クラウドサービスの導入・構築・運用を支援する企業を世界150か国以上で認定しており、日本国内のパートナーも数百社にのぼります。

APNに登録したパートナー企業は、AWSから技術トレーニング・資金援助・マーケティング支援・早期情報アクセスなどの特典を受け取ります。その代わりに、AWSが定める技術・実績・顧客満足度の基準を継続的に満たし続ける必要があります。

APNパートナーは大きく2種類に分かれます。

種別説明
コンサルティングパートナーAWSを活用したシステム設計・構築・運用・移行などを顧客に提供するSIer・コンサル企業
テクノロジーパートナーAWS上で動作するソフトウェア製品・SaaSを提供するISV(Independent Software Vendor)

一般的な企業がAWSの導入・開発・運用を依頼する相手はコンサルティングパートナーです。以降ではコンサルティングパートナーのティア制度を中心に解説します。


2. APNコンサルティングパートナーの3つのティア

APNコンサルティングパートナーは、技術力・実績・顧客満足度に応じて以下の3段階に分類されます。

ティア概要年会費認定技術者数(目安)
Select入門ティア。AWSを活用した実績を持つ企業$2,500AWS認定資格者2名以上
Advanced中堅ティア。豊富な実績・複数の認定資格者・顧客満足度要件を満たす$2,500AWS認定資格者6名以上(うちProfessional/Specialty 3名以上)
Premier最上位ティア。国内12社(2023年時点)のみ認定。大規模実績・多数の認定者・Well-Architectedなど多数の追加要件を満たす$2,500AWS認定資格者25名以上(うちProfessional/Specialty 10名以上)

Selectティアの認定条件

AWSによって定められたSelectティアの主な認定条件は以下の通りです。

  • AWS認定資格保有者が2名以上(うちProfessional 2名・クラウドプラクティショナー 2名)
  • 年間で3件以上の案件実績(立ち上げ済み収益機会)
  • AWS月額利用料 $1,500以上

Advancedティアの認定条件

Advancedティアは、Selectより一段高い要件が課されます。

  • AWS認定資格保有者が6名以上(うちProfessional/Specialty 3名以上・クラウドプラクティショナー 4名以上)
  • 年間で20件以上の案件実績
  • AWS月額利用料 $10,000以上
  • パートナービジネスプランの提出
  • 公開事例 2件以上
  • 顧客満足度(CSAT)の回答 20名以上

Premierティアの認定条件

Premierは最上位ティアであり、国内では限られた企業のみが認定されています。

  • AWS認定資格保有者が25名以上(うちProfessional/Specialty 10名以上)
  • 年間で50件以上の案件実績
  • AWS月額利用料 $50,000以上
  • AWSコンピテンシー・MSP・Well-Architectedのいずれか3件取得
  • 公開事例 6件以上・顧客満足度 30名以上

3. ティアが高いほど「何が違う」のか

ティアの違いは単なる等級ではなく、AWSが認定した技術力・実績・顧客満足度の証明です。発注側にとって、ティアが高いパートナーを選ぶ意味は次の点にあります。

技術的な裏付けがある

Advancedティアであれば、社内にAWS Professional/Specialty資格保有者が最低3名以上いることが条件です。資格保有者の数は定期的にAWSが確認するため、「資格を取ったきりで陳腐化している」という状況を防ぐ仕組みになっています。

実績が第三者(AWS)によって検証されている

「実績があります」と自社で言うだけでなく、AWSがその案件数・顧客満足度を確認した上でティアを認定しています。特にAdvanced以上は公開事例の提出と顧客満足度スコアの提出が必須です。

最新情報・サポートへの優先アクセス

ティアが高いパートナーほど、AWSの新サービス情報やテクニカルサポートへのアクセス優先度が上がります。複雑な構成を扱う大規模案件や、新機能を積極的に活用したい案件では、この差が効きやすくなります。


4. 発注側が知っておくべき「AWSパートナーの選び方」

APNティアは重要な参考指標ですが、ティアだけで選ぶのは不十分です。以下の4つの観点で総合的に判断することをおすすめします。

観点1:自社規模・案件規模とティアのマッチ

大手プライム企業やナショナルチェーンの大規模移行案件であれば、Premierティアのパートナーが安心感をもたらします。一方で、中堅・中小企業のシステム構築や部分的なAWS移行であれば、Advancedティアのパートナーのほうが担当者との距離が近く、細かい要望に対応しやすい場合が多いです。

観点2:得意領域・コンピテンシーの確認

AWSには「コンピテンシー」と呼ばれる専門認定があります(セキュリティ・DevOps・製造・SAP・Migration など)。自社案件のテーマに合ったコンピテンシーを取得しているパートナーを選ぶと、よりフィットした提案が得られます。

観点3:自社と同じ業種・規模の実績があるか

同じティアでも、得意な業種・システム規模は会社によって異なります。公開事例やヒアリングを通じて、「自社と似た環境での構築経験があるか」を確認することが重要です。

観点4:窓口・保守体制の継続性

AWSの構築は完了がゴールではなく、運用・障害対応・コスト最適化の継続支援が本番です。担当エンジニアの交代頻度や、保守・問い合わせ対応の体制を事前に確認しましょう。

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c3index は AWS アドバンストティアサービスパートナーとして、中堅・中小企業のAWS導入・構築・運用を一貫サポートしています。「どのAWSパートナーが自社に合うか知りたい」という段階からお気軽にご相談ください。

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5. APN取得にかかるコストと更新要件

APNはパートナー側に一定のコストと義務が発生します。発注側として知っておくと「そのパートナーが継続的にAWSへの投資をしているか」を確認する目安になります。

項目内容
年会費Select・Advanced・Premier いずれも $2,500/年
更新頻度毎年の条件達成確認(資格者数・案件数・顧客満足度)
資格更新AWS認定資格は原則3年ごとの更新が必要
公開事例Advancedは2件以上をAWS公式に登録・審査される

AWSパートナー認定を継続するためには、常に社内教育・案件実績・顧客満足度を維持し続ける必要があります。認定を維持しているパートナーは、それだけ継続的にAWSへ投資・研鑽している企業といえます。


よくある質問

Q. APNに登録していないAWS会社に依頼してもよいですか?

A. APNに登録していない会社でも技術力の高い企業はありますが、AWSによる第三者チェックがない分、実績・品質の見極めは自社で行う必要があります。特に初めてAWSを導入する場合や、複雑な構成が必要な場合は、APNパートナーを選ぶことでリスクを下げやすくなります。

Q. AdvancedとPremierでは何が大きく違いますか?

A. Premierは国内12社程度しか認定されていない最上位ティアであり、年間50件以上の案件実績・AWS月額$50,000以上の利用・コンピテンシー取得3件以上が求められます。大企業の大規模プロジェクト向けです。中堅・中小企業への対応ではAdvancedで十分な場合がほとんどです。

Q. AWSパートナーかどうかはどこで確認できますか?

A. AWSの公式パートナー検索ページ(AWS Partner Finder)で社名・ティア・専門分野で検索できます。パートナー企業のウェブサイトに掲載されているバッジ(ロゴ)でも確認可能です。

Q. コンピテンシーとティアはどう違うのですか?

A. ティアは「全体的な実績・技術力・顧客満足度」の総合認定です。コンピテンシーは「特定分野(セキュリティ・製造・SAP・DevOpsなど)での深い専門知識と実績」の専門認定です。両方を確認することでパートナーの強みがより具体的にわかります。

Q. AWSパートナーへの依頼費用の目安はありますか?

A. パートナーのティアよりも、案件内容・規模・サポート範囲によって費用は大きく変わります。スモールスタート(小規模AWS環境構築)では数十万円〜、フル構築・移行案件では数百万円〜が目安です。まず複数社に要件を伝えて見積もりを比較することをおすすめします。


まとめ

本記事のポイントをまとめます。

  • APN(Amazon Partner Network)は、AWSが技術力・実績・顧客満足度を審査して認定するパートナー制度
  • コンサルティングパートナーには Select・Advanced・Premier の3ティアがあり、上位ほど要件が厳しく実績の証明水準が高い
  • 発注側にとってのティアの意味は「技術力・実績がAWSによって第三者検証されている」こと
  • 自社の規模・案件規模・業種に合ったパートナーを選ぶことが、最終的な成功につながる
  • コンピテンシー(専門認定)も合わせて確認すると、得意分野をより正確に判断できる

AWSの導入・移行・運用パートナーをお探しの方は、ぜひ c3index にご相談ください。


c3indexのAWS導入支援

c3index は、AWSアドバンストティアサービスパートナーとして、中堅・中小企業のAWS活用を支援しています。名古屋(本社)・東京・福岡に拠点を持ち、製造業・物流・医療など幅広い業種での構築・運用実績があります。

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