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AWS障害情報をリアルタイムで確認する5つの方法【2026年版】|発生時の対応手順も解説

2023.10.23

/最終更新日:

「AWSが落ちているかもしれない——」

そのとき、あなたはどこで障害情報を確認しますか?

AWSは高い可用性を誇りますが、過去には東京リージョンを含む大規模障害が複数回発生しています。障害発生時に情報を素早く取得できるかどうかが、対応の初動スピードを左右します。

本記事では、AWS障害情報をリアルタイムで確認できる5つの方法と、障害発生時に情シス担当者が取るべき対応手順を解説します。

想定読者

  • AWSを利用している企業の情シス・インフラ担当者
  • AWS障害が発生した際の確認方法・対応手順を整備したい方
  • 監視体制を強化してインシデント対応を速めたい方

過去に起きた代表的なAWS障害

AWSの障害がどれほどの影響を持つか、実際の事例から確認しておきましょう。

東京リージョン(ap-northeast-1)の主な障害

日付影響サービス概要
2019年8月23日EC2・RDS・ELB等東京リージョンで冷却設備の異常によりEC2インスタンスが停止。多数のWebサービスが数時間ダウン
2021年2月20日EC2・EBS東京リージョンでEBSのパフォーマンス低下が発生。EC2インスタンスに影響
2021年9月2日EC2・ELB等東京リージョンで電源設備の問題により一部EC2が停止
2022年6月13日CloudFront・Route 53等米国東部を中心にCloudFrontとRoute 53で大規模障害。日本のサービスにも影響
2023年5月24日Amazon Connect等複数リージョンでAmazon Connectが断続的に接続不可
2024年7月EC2・S3等米国東部リージョン(us-east-1)でEC2・S3を含む複数サービスに影響が発生

過去の障害は規模・影響範囲・復旧時間がまちまちです。「AWSは落ちない」という前提は危険で、障害時の確認手順と対応フローをあらかじめ整備しておくことが重要です。

AWS障害情報をリアルタイムで確認する5つの方法

方法1:AWS Health Dashboard(最も確実)

AWSが公式に提供するサービス状態確認ページです。リージョン・サービス別に現在の状態と障害履歴を確認できます。

確認先: https://health.aws.amazon.com/health/status

特徴

  • AWS公式のため情報の信頼性が最も高い
  • 過去の障害履歴も参照可能
  • AWSマネジメントコンソールの「AWS Health」からも確認できる
  • 個人アカウントに影響する障害はPersonal Health Dashboardに通知される

活用のポイント

障害発生時はまずここを確認する。ただし情報が公開されるまでに数分〜十数分のタイムラグがある場合があります。

方法2:X(旧Twitter)でのリアルタイム情報収集

X(旧Twitter)はAWS障害の第一報が最も早く流れる媒体です。AWSの公式アカウント(@AWSCloud、@AWSJapan)や、エンジニアコミュニティの投稿がリアルタイムで参照できます。

検索キーワード例

  • 「AWS 障害」
  • 「AWS down」
  • 「ap-northeast-1」(東京リージョンの場合)

注意点

公式情報ではないため、誤情報・憶測が混在することがあります。Health Dashboardと併用して確認することが重要です。

方法3:Downdetector

世界中のユーザーの障害報告をリアルタイムで集計するサービスです。AWSを含む主要クラウドサービスの障害状況をグラフで確認できます。

確認先: https://downdetector.jp/

特徴

  • ユーザーからの報告数が急増しているかどうかを視覚的に確認できる
  • Health Dashboardに情報が出る前に兆候を把握できる場合がある

方法4:AWSのリリースノート・ステータスページ

AWS公式のサービス別ステータスページでは、過去の障害履歴と現在の状態を詳細に確認できます。

確認先: https://aws.amazon.com/jp/premiumsupport/technology/pes/

方法5:CloudWatchアラームで自社環境の異常を検知する

外部の情報を参照するだけでなく、自社のAWS環境に異常が発生したことを自動検知する仕組みを整備することが重要です。

Amazon CloudWatchでメトリクス監視・アラームを設定し、異常検知時にSNS経由でメール・Slack・Teamsへ通知する構成が標準的です。

監視対象推奨メトリクス
EC2インスタンスCPU使用率・ステータスチェック
RDS接続数・レイテンシ・ストレージ残量
ELB(ロードバランサー)5xxエラー率・レイテンシ
Lambdaエラー率・実行時間
S3エラー率・リクエスト数

AWS環境の監視設計でお困りですか?c3indexでは、CloudWatchを活用した監視体制の構築から、障害時のエスカレーション手順整備まで対応しています。


確認方法の比較表

方法情報の早さ信頼性対象範囲主な用途
AWS Health Dashboard★★★☆☆★★★★★AWS全サービス公式確認・社内共有
X(旧Twitter)★★★★★★★☆☆☆幅広い第一報の把握
Downdetector★★★★☆★★★☆☆主要サービス傾向把握・兆候検知
リリースノート★☆☆☆☆★★★★★AWS全サービス詳細調査・事後確認
CloudWatchアラーム★★★★★★★★★★自社環境のみ自社への影響を即時検知

障害発生時に情シスが取るべき対応フロー

障害を検知したら、以下の流れで対応することを推奨します。

STEP 1:自社への影響範囲を確認する(〜5分)

  1. CloudWatchアラームで自社環境の異常有無を確認
  2. AWS Health DashboardでリージョンとサービスのステータスをCheck
  3. X(旧Twitter)で「AWS 障害」を検索して状況を把握

STEP 2:社内への一次連絡(〜10分)

  1. 影響を受けるシステム・部門を特定
  2. 関係者(上長・システム利用部門)へ第一報を連絡
  3. 障害の影響範囲・推定復旧時間を伝える(不明な場合はその旨を明記)

STEP 3:AWS側の対応を待ちながら状況をモニタリング(随時)

  1. AWS Health Dashboardを定期的に更新して復旧状況を確認
  2. 状況が変化したら関係者に中間報告
  3. AWSサポートに問い合わせる(Businessプラン以上の場合)

STEP 4:復旧後の確認(復旧後〜1時間)

  1. 自社システムが正常動作していることを確認
  2. 影響があったデータ・ログを確認
  3. 事後報告資料を作成(障害の概要・影響・対応内容・再発防止策)

AWSで障害が発生するとどのようなリスクがある?

システムが稼働しない

EC2・RDS・ELBなどのコアサービスに障害が発生すると、Webシステム・業務システムが停止します。ECサイトであれば売上損失、業務システムであれば業務停止に直結します。

データアクセスに影響が出る

S3やEBSの障害ではデータの読み書きに影響が出ることがあります。ただしAWSのデータ耐久性は非常に高く、データ消失が発生するケースは稀です。

ユーザー・顧客からの信頼低下

外部公開サービスが停止すると、ユーザーからの問い合わせや信頼低下につながります。障害時の対外的な情報発信ルールを事前に定めておくことが重要です。

復旧作業のコスト

障害対応・原因調査・報告書作成には相応の工数がかかります。AWSサポートプランへの加入や、自動復旧の仕組みを整備しておくことで対応コストを下げられます。

まとめ

  • AWS障害情報の確認は「AWS Health Dashboard」が最も信頼性が高い
  • 第一報の早さは「X(旧Twitter)」が最速
  • 自社環境への影響は「CloudWatchアラーム」で自動検知する仕組みが必要
  • 障害発生時は「影響確認→社内連絡→モニタリング→復旧確認」の順で対応する
  • 事後の報告・再発防止策の整理まで含めてインシデント対応フローを整備しておくと安心

AWSの監視設計・インシデント対応フローの整備など、AWS運用体制の強化についてはc3indexにご相談ください。