【初心者必見】AWSでサーバーを構築する手順|メリットや注意点を解説
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AWS(Amazon Web Services)でサーバーの構築を検討している場合は、事前に導入する手順をチェックしておくとよいでしょう。
本記事では、AWSで構築できるサーバーの種類や利用するAWSサービス、構築する手順をご紹介します。
そのほか、AWSでサーバーを構築するメリットや注意点もお伝えするので、AWSの利用を考えている場合はぜひ参考にしてください。
目次
AWSで構築できるサーバーの種類
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ここでは、AWSで構築できるサーバーを3種類ご紹介します。
Webサーバー
Webサーバーは、WebサイトやWebアプリケーションをホスティングするためのサーバーのことです。
Webサーバーは、HTTPやHTTPSを使用して、ブラウザなどからのリクエストを受け取り、HTMLページや画像・スタイルシート・JavaScriptファイルなどのコンテンツを提供します。
APサーバー
APサーバーは、ビジネスロジックを実行するためのサーバーです。
ウェブサーバーと連携して、動的なウェブコンテンツを生成し、データベースやその他のサービスとのやり取りを行います。
DBサーバー
DBサーバーは、データの保存、管理、検索、および操作を行うためのサーバーです。
DBサーバーは、Webアプリケーションや企業システムにおけるデータ管理の中核を担っています。
AWSでサーバーを構築する時に利用するサービス
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ここでは、AWSでサーバーを構築する際に利用する主なサービスを4つご紹介します。
VPC(Amazon Virtual Private Cloud)
Amazon VPCは、AWS内においてユーザーが定義した仮想ネットワークを提供するサービスです。
VPCを利用することで、ユーザーはAWSリソースを隔離されたネットワーク内で動作させ、セキュリティやネットワーク管理をカスタマイズできます。
VPC内にサブネットを作成することで、ネットワークを論理的に分割し、異なるサブネットに異なるセキュリティポリシーの適用が可能です。
また、VPCは、複数のセキュリティ機能を提供します。たとえば、セキュリティグループは、インスタンスレベルの仮想ファイアウォールで、許可されたインバウンドおよびアウトバウンドトラフィックを制御します。ネットワークACLは、サブネットレベルのセキュリティフィルタリングで、入出力トラフィックを制御します。
Internet Gateway
Internet Gatewayは、VPC内のパブリックサブネットに配置されたリソースがインターネットからの接続を受けたり、インターネットにアクセスしたりするための経路を提供するサービスです。
Internet Gatewayは、インターネットからVPC内のリソースへのインバウンドトラフィックと、VPC内のリソースからインターネットへのアウトバウンドトラフィックの両方をサポートします。
また、AWSの他のサービスと同様にスケーラブルで高可用性を備えています。ユーザーのトラフィックに応じて自動的にスケールアップし、高い耐障害性を提供します。
インターネットからのトラフィックを安全に管理するために、セキュリティグループやネットワークACLを使用して、インバウンドおよびアウトバウンドのトラフィックを制御します。これにより、特定のIPアドレスやポートへのアクセスを許可または拒否が可能です。
Amazon EC2
Amazon EC2は、スケーラブルな仮想サーバーを提供するサービスです。
クラウド上でアプリケーションを実行するための弾力性と制御をユーザーに提供し、必要に応じてコンピューティングリソースを迅速に増減させることができます。
Amazon EC2は、アプリケーションの需要に応じてインスタンスを自動的に追加または削除するAuto Scaling機能を提供します。これにより、コスト効率を最大化しながら高可用性の維持が可能です。
Amazon EC2は、セキュリティグループとネットワークACLを使用して、インスタンスレベルおよびサブネットレベルでトラフィックを制御します。IAMを利用すると、ユーザーとリソースへのアクセス権を管理できます。
また、VPC内でのインスタンス配置とネットワーク設定をサポートし、柔軟なネットワークトポロジーの構築が可能です。Elastic IPアドレスを使用して、静的なIPアドレスを割り当てることもできます。
Amazon RDS
Amazon RDSは、AWSが提供するマネージド型のリレーショナルデータベースサービスです。データベースのセットアップ、運用、およびスケーリングを簡素化し、ユーザーがデータベースのインフラストラクチャ管理から解放され、アプリケーションの開発に集中できるようにします。
Amazon RDSは、数分でデータベースインスタンスを起動できる簡単なセットアップを提供します。AWS Management Console、AWS CLI、またはAWS SDKを使用して、データベースインスタンスを作成および管理が可能です。
また、マルチアベイラビリティゾーン配置をサポートしており、プライマリデータベースと同期レプリカを異なるAZに配置することで高可用性を確保します。障害が発生した場合、RDSは自動的にフェイルオーバーを実行します。
読み取り専用のリードレプリカを作成することで、読み取りトラフィックを分散させ、パフォーマンスを向上できます。リードレプリカは、同一リージョン内または異なるリージョンに配置が可能です。
AWSでサーバーを構築する手順
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ここでは、AWSでサーバーを構築する方法について解説します。
1. AWSアカウントを取得する
はじめにAWSアカウントを作成する必要があります。こちらにアクセスすれば、AWSアカウントの作成に進められます。
AWSアカウントを作成するときは、メールアドレス・電話番号・クレジットカード番号などが必要です。
作成が完了したら、サインインページからAWSにログインしましょう。
2. VPCを作成する
AWSにログインしたら、AWSマネジメントコンソールを開いて、リージョンを設定します。
リージョンとは、東京やロンドンなどデータセンターのある地域のことです。アクセスするユーザーが多い地域を選ぶことで、レスポンスが向上する傾向にあります。
リージョンを選択したらVPCを作成し、各項目の値を入力しましょう。
- 名前タグ:任意のVPC名
- IPv4 CIDR:一般的なプライベートIPv4アドレス中でCIDRブロックを指定(例「10.0.0.0/16」)
3. サブネットを作成する
VPCの作成に必要な値を入力したら、サブネットの設定に進みます。サブネットの作成では、以下のような項目で値を入力していきましょう。
- VPC ID:VPCの作成で作成したVPCを指定
- サブネット名:任意のサブネット名
- IPv4 CIDR:VPCの作成で作成したVPCのIPv4CIDRの範囲内
4. インターネットゲートウェイを作成する
サブネットを作成したら、インターネットゲートウェイの作成に進みます。インターネットに接続するために必要な工程です。
名前タグに任意のインターネットゲートウェイ名を入力したら、作成したインターネットゲートウェイを選択します。アクションをクリックして、「VPCにアタッチ」を選択します。
作成済みのVPCを選択したら、インターネットゲートウェイのアタッチを選びましょう。
5. ルートテーブルを作成する
インターネットゲートウェイの作成が完了したら、ルートテーブルを作成します。ルートテーブルの作成では、まず任意のルートテーブル名を入力し、事前に作成したVPCを指定します。
「サブネットの関連付けを編集」を選択したら、事前に作成したサブネットと紐づけましょう。ルート編集のページで、ターゲットをインターネットゲートウェイにしてから送信先を「0.0.0.0/0」にします。すると、全てのパケットがインターネットゲートウェイに転送されるようになります。
6. EC2インスタンスを作成する
EC2インスタンスを作成する際、AWS Management Consoleを開き、Amazon EC2を選択する必要があります。
EC2ダッシュボードを開いたら、「Launch instance」または「インスタンスを起動する」と表示されるのでクリックします。
EC2インスタンスの作成では、以下のような各項目で値や名前などを入力する必要があります。
- インスタンス名:任意のEC2インスタンス名
- AMI:LinuxやWindowsなどの中から好きなものを選択
- インスタンスタイプ:無料枠の利用の場合はt2.microが適切
- ネットワーク設定:VPCやサブネット欄に事前に作成したものを指定
- プライマリIP:事前に作成したサブネットの範囲内のIPアドレスを指定
- セキュリティグループ:セキュリティグループを新しく作成し、任意のセキュリティグループ名を指定
- キーペア:新しいキーペアを作成
設定が完了したら、「インスタンスを起動」を選択しましょう
7. SSHを使ってインスタンスに接続する
EC2インスタンスの作成が完了したら、キーペアを作成しSSHを使ってインスタンスに接続しましょう。ただし、Macの場合は、SSH接続ができるターミナルがはじめから用意されています。
SSHクライアントを開いたら、プライベートキーファイルを探します。キーが公開されていないことを確認するために、「chmod 400(選択したインスタンスのキー)」を入力しましょう。
パブリックDNSを使用してインスタンスに接続する際のコマンドは、「ssh-i [インスタンスキー]ec2-user@[パブリックDNS]」となります。コマンドを入力すれば、接続は完了です。
AWSでサーバーを構築するメリット
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AWSでは、必要に応じてリソースを迅速にスケーリングできます。トラフィックの増減に合わせてサーバーやストレージを簡単に拡張できるため、アプリケーションの成長に柔軟に対応が可能です。
複数のデータセンターを持つリージョンを提供しており、マルチアベイラビリティゾーン配置やリードレプリカなどの機能を活用することで、アプリケーションの高可用性と耐障害性を確保できるでしょう。
AWSでは、Amazon RDSやAmazon SQS、Amazon ElastiCacheなど、インフラストラクチャやアプリケーションの管理をAWSに任せることで、開発者はより効率的にアプリケーションの構築が可能です。
また、従量課金制を採用しており、必要なリソースのみを使用した分だけ料金が発生します。リザーブドインスタンスやスポットインスタンスなどの料金オプションを活用することで、コストを最適化できる可能性があります。
AWSでサーバーを構築する際の注意点
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AWSはセキュリティを重視しており、適切なセキュリティ設定が必要です。セキュリティグループやネットワークACLを適切に構成し、IAMロールやアクセスポリシーを使用してアクセスを制限しましょう。
データの重要性に応じて、適切なバックアップ戦略を設定することが大切です。Amazon RDSなどのマネージドサービスを利用する場合は、自動バックアップ機能を有効にすることが推奨されます。
また、AWSの料金体系は複雑なので、使いはじめは予算の把握が難しいです。リザーブドインスタンスやスポットインスタンスを活用することでコストを削減できますが、適切なリソースの選択と監視が重要です。
アプリケーションの予想されるトラフィックパターンに応じて、適切なスケーリング戦略を計画しましょう。Auto ScalingやElastic Load Balancingなどのサービスを活用して、負荷分散と自動スケーリングの実装が可能です。
まとめ
AWSの構築手順としては、AWSアカウントの取得からVPCの作成、EC2インスタンスの作成、SSHを使った接続までが挙げられます。
メリットとしては、柔軟性とスケーラビリティ、高可用性と耐障害性、マネージドサービスの利用、セキュリティ、コスト効率などがあります。
一方で、セキュリティ設定やデータバックアップ、コスト管理、適切なリージョンの選択などに注意する必要があります。
AWSを使ってサーバーを構築する際は、これらのポイントを考慮し、効果的な運用を行いましょう。