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Amazon S3(AWS S3)とは?料金・ストレージクラス・活用事例をわかりやすく解説【2026年版】

2023.04.26

/最終更新日:

「AWS S3を使っているけど、料金が高くなってきた」「ストレージクラスが多くてどれを選べばいいか分からない」——S3の料金最適化は、AWS利用者の共通の悩みです。

本記事では、AWS S3の料金体系とストレージクラスの違いを比較表で整理し、用途に合った選択方法と費用を抑えるポイントを解説します。

この記事でわかること

  • AWS S3の料金体系(ストレージ・リクエスト・転送の3軸)
  • 7種のストレージクラスの違いと使い分け
  • 費用を抑えるための設定ポイント4選
  • 製造業・中小企業でのS3活用事例

AWS S3とは?30秒でわかる概要

AWS S3(Simple Storage Service)は、Amazon Web Servicesが提供するオブジェクトストレージサービスです。ファイル・画像・動画・バックアップデータなど、あらゆる種類のデータをクラウド上に保存・管理できます。

主な特徴:

  • 容量無制限:保存量に上限なし、使った分だけ課金
  • 高い耐久性:データの耐久性 99.999999999%(イレブンナイン)
  • アクセス制御:IAMポリシー・バケットポリシーで細かく権限管理
  • 他のAWSサービスとの連携:EC2・Lambda・CloudFrontなどとシームレスに接続

AWS S3の料金体系

S3の料金は主に3つの軸で構成されます。

課金軸内容目安(東京リージョン)
ストレージ料金保存しているデータ量に応じた月次課金約3円/GB/月(S3標準)
リクエスト料金PUT・GET・LISTなどのAPI呼び出し回数PUT: 約0.53円/1,000件、GET: 約0.042円/1,000件
データ転送料金S3からインターネットへのデータ転送量約14円/GB(1GB超過分)

注意点:

  • AWSサービス間のデータ転送(例:EC2→S3)は原則無料
  • S3へのアップロード(PUT)は無料
  • S3からのダウンロード(GET)が課金対象
  • 料金は為替・リージョンにより変動。最新価格はAWSの公式料金ページで確認してください

7種のストレージクラス比較表

S3にはアクセス頻度と保存期間に応じた7種類のストレージクラスがあります。適切に使い分けることでコストを大幅に削減できます。

ストレージクラス用途月額料金目安最低保存期間取り出し時間
S3 標準頻繁にアクセスするデータ約3円/GBなしミリ秒
S3 Intelligent-Tieringアクセス頻度が不規則なデータ約3円/GB(自動最適化)なしミリ秒
S3 標準-低頻度アクセス(IA)月1〜2回程度のアクセス約1.5円/GB30日ミリ秒
S3 1ゾーン-低頻度アクセス再作成可能なデータの低コスト保存約1.2円/GB30日ミリ秒
S3 Glacier Instant Retrieval四半期に1回程度のアーカイブ約0.5円/GB90日ミリ秒
S3 Glacier Flexible Retrieval年数回のアーカイブ約0.4円/GB90日1〜12時間
S3 Glacier Deep Archive長期保存(7年以上)約0.2円/GB180日12〜48時間

使い分けの基本指針

  • 毎日アクセスするデータ → S3 標準
  • アクセス頻度が読めない → S3 Intelligent-Tiering(自動で最適クラスに移行)
  • 月1〜2回のバックアップデータ → S3 標準-IA
  • 法令対応・長期アーカイブ → S3 Glacier Deep Archive

S3費用を抑える4つの設定ポイント

ポイント1:ライフサイクルポリシーの設定

データの経過日数に応じて自動的にストレージクラスを移行するルールを設定できます。

S3コンソールのバケット設定から「ライフサイクルルール」を追加するだけで設定できます。

ポイント2:S3 Intelligent-Tieringの活用

アクセスパターンが不規則なデータは、手動でクラスを判断するよりもIntelligent-Tieringに任せた方がコストを抑えやすいです。30日間アクセスがないデータを自動的に低頻度アクセス層に移動します。

ポイント3:不要データ・不要バージョンの定期削除

S3バージョニングを有効にしているバケットでは、古いバージョンのオブジェクトが蓄積し続けます。ライフサイクルポリシーで「旧バージョンを30日後に削除」などのルールを設定してください。

ポイント4:CloudFrontとの組み合わせ

S3から直接ファイルを配信すると、ダウンロードのたびにデータ転送料が発生します。CloudFront(CDN)を経由することで、S3からの直接転送量を大幅に減らし、転送コストを削減できます。


製造業・中小企業でのS3活用事例


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活用事例1:工場の設備点検写真・動画の長期保存

製造業の現場では、設備点検の記録(写真・動画)を法令や社内規定に基づいて長期保存する義務があります。S3 Glacier Deep Archiveを使えば、オンプレミスNASの維持コストと比較して大幅なコスト削減が可能です。

  • オンプレNAS:ハードウェア購入・保守費・電気代・故障リスク
  • S3 Glacier Deep Archive:約0.2円/GB/月、取り出し時に別途費用

活用事例2:基幹システムのバックアップ先

オンプレミスの基幹システムのバックアップをS3に保存することで、オフサイトバックアップを低コストで実現できます。AWS Backupと組み合わせることで、バックアップスケジュールの管理も自動化できます。

活用事例3:ECサイト・Webシステムの静的ファイル配信

商品画像・CSS・JavaScriptなどの静的ファイルをS3+CloudFrontで配信することで、Webサーバーの負荷を下げながら高速配信が可能です。


よくある質問

Q. S3の料金の見積もり方法を教えてください。

A. AWSが提供する「AWS Pricing Calculator」を使うと、保存量・リクエスト数・転送量を入力して月額料金を試算できます。ストレージクラスも選択できるため、比較しながら最適なクラスを選べます。

Q. S3の料金が急に高くなりました。原因の調べ方は?

A. AWSコスト管理ツール(Cost Explorer)でS3のコスト内訳を確認してください。多いのは①データ転送量の増加②バージョニングによるオブジェクト増加③リクエスト数の急増の3つです。S3コンソールの「ストレージレンズ」でバケット単位の分析もできます。

Q. S3は無料枠はありますか?

A. AWS無料利用枠(12ヶ月間)では、S3標準ストレージ5GB・PUT/COPY/POST/LISTリクエスト2,000件・GETリクエスト20,000件が毎月無料で使えます。12ヶ月を超えると通常料金が適用されます。

Q. S3をオンプレのNASの代替として使えますか?

A. 使えます。ただしS3はオブジェクトストレージのため、ファイルシステムのような階層構造での操作には向きません。ファイル共有用途には「Amazon EFS」や「AWS Storage Gateway」の方が適しています。用途に合わせた選択が重要です。


まとめ

  • AWS S3の料金はストレージ・リクエスト・データ転送の3軸で課金
  • ストレージクラスは7種類。アクセス頻度と保存期間に応じて使い分けることでコストを大幅削減
  • 費用最適化の基本はライフサイクルポリシーの設定不要データの定期削除
  • アクセス頻度が読めないデータにはIntelligent-Tieringが有効
  • 製造業での主な活用は長期保存・バックアップ・静的ファイル配信

S3のコスト最適化や、AWSの導入・設計についてお困りの場合はお気軽にご相談ください。


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