AWS（Amazon Web Services）を導入したいものの、「どうやって導入できるかわからない」「きちんと導入できるか不安」という方がいるのではないでしょうか。

そのような方は、AWS導入支援サービスの活用をおすすめします。

AWS導入支援を受ける際、サービスを扱っている会社によって内容が異なるので、自社に合ったものを選ぶことが大切です。

本記事では、AWS導入支援サービスの主な内容や活用するメリット、選び方を紹介します。

AWS導入支援を利用する理由とは？

AWS（Amazon Web Services）とは、Amazonが提供しているクラウドサービスです。

クラウド上でのデータの管理を進める企業が増えており、クラウド化を進めている企業の中にはAWSを導入しているところが多くあります。

AWSを導入する際、AWS導入支援サービスの活用がおすすめです。

AWS導入支援サービスの利用をおすすめする理由は、以下の通りです。

• AWSに詳しい人材がいないから
• AWS導入にかかる時間や手間を省けるから
• AWS導入に必要なコストを削減できるから
• セキュリティ面が不安だから

AWSを導入する際、扱うデータの規模によって高度な技術が求められます。そのため、膨大の量のデータをクラウド化したい場合、導入支援サービスを活用してプロに任せることがおすすめです。

AWS導入支援サービスを利用すると、AWSの扱いに慣れたエンジニアが対応してくれるので、導入にかかる時間を短縮できます。さらに導入工程を任せることで、自社内で操作する手間を省けるでしょう。

しかし導入支援を依頼すると、コストが余計にかかるとイメージされる方もいるでしょう。導入にかかるコストを最低限に抑えられるので、サービスを活用したほうがコスト削減につながる可能性があります。

AWS導入支援サービスの主な内容

AWSを導入するためにサービスを活用する場合、どのようなことができるのか内容を理解しておくことが大切です。AWS導入支援を行っている会社によって、サービスの内容が異なります。

ここでは、AWS導入支援サービスでできることを5つ紹介します。

AWSでのシステム設計や構築

導入支援サービスは、AWS上で新たなシステムの設計・構築をサポートしてもらえます。

AWSでシステムを設計したり構築したりする際、まずはどのようなシステムを設計するのか導入する目的を明確にしていきます。

またサービスを利用することで、数あるAWSサービスの中から必要なものだけ活用が可能です。セキュリティ強化にも長けていますので、個人情報の漏洩などのリスク回避に適しています。

AWS導入に関するコンサルティング

AWS導入支援サービスでは、導入する工程をサポートするだけではなく、導入に関する情報や知識を提供してもらえる場合があります。

AWS導入に関するコンサルティングを実施している会社の中には、さまざまな企業をサポートした豊富な実績のあるところもあります。コンサルティング力に注目したい方は、今までの実績に着目すると良いでしょう。

またコンサルティングを受けながら、AWSの導入をサポートしてもらえるケースがあります。AWSの知識を深めながらAWSを導入でき、身についた知識は導入後の運用に役立てられるでしょう。

AWS導入後の運用や保守

AWS導入支援サービスの中には、導入から運用や保守まで対応してくれる場合があります。

AWS導入支援サービスによる運用や保守では、以下のようなサポートを行っています。

• セキュリティの監視
• パフォーマンスの監視
• バックアップと災害復旧
• インシデント対応
• 新機能の導入と調査

AWS導入後のセキュリティやパフォーマンスの監視では、主に不正アクセスがないか、システムのパフォーマンスに問題がないかなどを確認します。

もし不正アクセスなどの問題があれば、通知が届きすぐに対応してくれるので安心です。システム障害が起こっても、10分以内で対応してくれるところがほとんどです。

AWSに詳しい人材の育成

AWS導入支援サービスの中には、導入に向けてAWSに詳しい人材を育成するものがあります。

そもそもAWSに詳しい人材を育成する方法は、以下の通りです。

• AWS公式トレーニング
• AWS認定資格を取得
• AWSのオンライン学習
• AWSに関するコミュニティへの参加

AWSの公式サイトでは、トレーニング資料やチュートリアルを無料で提供しています。AWS認定資格を取得するために、テキストや動画などで学習することで、自然とAWSに関する知識が身につくでしょう。

しかしこれらの学習方法の場合、独学では時間がかかってしまいます。AWS導入支援サービスを活用することで、独学による負担を軽減でき、最短ルートで人材育成が成功する可能性があるでしょう。

AWSへのデータ移行

既存のデータをAWSへ移行したい場合、AWS導入支援サービスによってサポートしてもらえる可能性があります。

近年では、膨大な量のデータをクラウド上に移行した企業が増えています。クラウド化すると多数の社員で情報共有がしやすくなり、情報交換の効率化につながった事例が多いです。

しかしAWSに膨大な量のデータを移行する場合、システム上でエラーが生じたりデータが損失したりする恐れがあります。

そのようなリスクを軽減するためにも、AWS支援導入サービスの活用がおすすめです。

移行するデータの量が膨大でも、サポートによって移行時間の短縮にもつながるでしょう。

AWS導入支援のメリット4つ

AWSの導入を検討している方は、導入支援サービスを活用するとどのようなメリットが得られるのか理解しておきましょう。

ここでは、AWS導入支援サービスのメリットを4つ紹介します。

AWSを短期間で導入できる

AWS導入支援サービスを活用すると、プロによるサポートを受けられるので短期間で導入が完了する可能性があります。

AWSの導入にかかる時間は、扱うデータやシステムの規模によって異なります。

小規模システムの導入期間は、数週間〜1か月ほどが目安です。大規模システムの導入には、数か月〜半年以上かかる場合があります。

急いでAWSを導入したい場合は、費用だけではなく導入が完了する期間も見積もってもらいましょう。

AWS導入にかかる負荷を軽減できる

AWSの専門家に導入を依頼すると、導入する際にかかる負荷を軽減しながらサポートしてもらえます。

導入にかかる負荷を軽減することで、システムの品質向上やセキュリティ強化が期待できるでしょう。AWSに触れたこともない初心者が導入するよりも、システム構築の途中でトラブルが起こるリスクも軽減できます。

導入後の運用や管理を任せられる

AWS導入支援サービスを扱っている会社の中には、導入後も引き続き運用や保守などを任せられるところがあります。

システム構築では、導入だけではなくトラブルが起きていないか監視したり、最新情報にアップデートしたりなどの管理が大切です。

運用や保守、管理などもAWSのプロに任せると、セキュリティ精度の維持やパフォーマンスの最適化などを手間をかけずに依頼できます。

もし不具合などが起こった場合でもすぐに対応してもらえるので、わざわざAWSに詳しい人材を雇わずに済む点もメリットの一つです。

コストの最適化が期待できる

AWSでは従量課金制度が採用されており、導入をサポートしている会社に依頼することで、最適な料金プランを提案してもらえます。

導入支援サービスを利用せずにAWSを利用する場合、ストレージや利用するサービスの種類、転送などのアクションの回数によって料金が異なります。利用料金を明らかにするには、複雑な見積もりが必須です。

一方でAWS導入支援サービスでは、あらかじめ料金プランが設定されていることが多いです。そのため、サービスを提供している会社を選ぶ前に、予算内におさまるか、月額料金が変動するケースがないか、などのポイントを確認できます。

またストレージの容量に合わせてコストの最適化ができるので、小規模システムは費用を抑えながら構築や運用ができるでしょう。

AWS導入支援サービスの選び方

AWSを導入するために導入支援サービスを利用する前に、どの会社のサービスを活用するか決める必要があります。サービス内容や料金から、自分に合ったサービスを選ぶことが大切です。

ここでは、AWS導入支援サービスの選び方を4つ紹介します。

スキルの高いエンジニアが対応しているか

AWSで精度の高いシステムを構築したい場合や、膨大なデータをAWS上で扱う場合は、AWSに詳しいスキルの高いエンジニアが在籍しているところがおすすめです。

スキルの高いエンジニアがいるか確認する際には、今までの導入実績やAWS認定資格を所持している人材の有無などに着目してください。

またAWSの導入だけではなくその後の運用や保守まで任せたい場合は、セキュリティ対策を万全に行ってくれるところを選びましょう。

希望するサービス内容を扱っているか

AWS導入支援サービスを利用する際、希望するサービス内容を扱っているところを選んでください。

導入のサポートだけではなく、運用や監視、請求、セキュリティなどのさまざまなサービスを扱っている会社があります。AWSに関するサービスをすべて扱っているところもあり、導入から運用、請求まですべて任せたい方におすすめです。

また、請求のみをほかの会社に依頼することもできます。ただし複数の会社に依頼すると、さまざまな会社とやり取りを行う必要があります。

予算内におさまるか

AWS導入支援サービスを選ぶ際、予算におさまるか念入りに見積もりを行っておきましょう。

AWSの導入のみをサポートしてもらう場合、システム構築やデータのクラウド化の料金のみで済むことがほとんどです。

一方で運用や保守まで任せる場合、初期費用だけではなく月額料金がかかります。予算内におさまるかだけではなく、サービス内容に見合っているか、費用対効果が高いかなどのポイントに着目してください。

日本語に対応しているか

AWS導入支援サポートを行っている会社の中には、日本語に対応していないところがあります。そのため、スムーズにサービスを利用するためにも、日本語に対応している会社を選びましょう。

日本語に対応している会社の場合、問い合わせも日本語でできるので、わからないことがあってもスムーズに質問できます。

まとめ

AWS導入支援サービスは、導入のサポートだけではなく、運用や保守、セキュリティ対策、請求なども代わりに行っているケースがあります。

導入支援を活用することで、AWSに詳しくない初心者でも精度の高いシステムの構築が可能です。

またAWSに詳しいプロが対応してくれるので、導入期間の短縮やコストの最適化などのさまざまなメリットがあります。

AWS導入支援サービスの利用を検討している方は、本記事でも紹介したサービスの選び方を参考に自分に合ったものを選びましょう。