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【AWSとのコスト比較】オンプレサーバーの運用コスト、実は高すぎる?

2025.05.21

/最終更新日:

近年、企業のITインフラはクラウド化が進んでいますが、いまだに多くの企業がオンプレミス(自社設置型)のサーバーを使い続けています。「自社で管理できるから安心」「既存のシステムとの互換性がある」「初期投資をすでに回収している」など、オンプレを継続する理由は様々です。

一方で、クラウド(特にAmazon Web Services、以下AWS)の導入による柔軟性やコスト最適化が注目されているのも事実です。ただし、こうしたクラウド導入をためらう声の中には「クラウドは高い」「毎月の支払いが読めない」といった不安も根強く存在します。

しかし、本当にそうでしょうか?

本記事では、オンプレサーバーとAWSの運用コストを具体的に比較しながら、どちらがより経済的か、そして将来のIT戦略にどのような影響を与えるのかを明らかにしていきます。

また、AWS導入に不安がある企業様向けに、弊社が提供するAWSパッケージサービスについてもご紹介いたします。初期設計から移行、運用支援までをワンストップで提供しており、「初めてのクラウド移行」に最適な内容となっています。

「見えないコスト」に気づき、「正しい選択」をしていただくための参考になれば幸いです。

第1章:オンプレサーバーの見えにくいコスト構造

オンプレミスサーバーは「一度買えば、しばらく使えるから経済的」と思われがちです。しかし実際には、**導入時の初期費用だけでなく、継続的な維持・管理にかかる隠れコストが多数存在します。この章では、そうした見えにくいコストを項目別に整理し、どれほどの負担が発生しているかを明らかにします。

初期導入費:設備投資が高額

オンプレサーバーを導入するには、サーバー本体だけでなく、次のような周辺機器や環境整備が必要です。

  • ラック、UPS(無停電電源装置)、スイッチなどのネットワーク機器
  • 冷却設備(空調機器、空気循環ファンなど)
  • サーバー室の設置・配線工事
  • インフラ設計・構築を行うSIerへの委託費用

これらを合わせると、中小規模の構成でも数百万円以上になるケースは珍しくありません。

維持管理費:保守契約や人件費の継続負担

導入後も、以下のような運用コストが毎年発生します。

  • ハードウェア保守契約(5年間で本体価格の20〜30%程度が目安)
  • システム管理者やインフラ担当者の人件費
  • ソフトウェアライセンス(OS、セキュリティソフトなど)
  • アップデート・パッチ適用、監視などの日常業務

人員が限られている企業では、他業務と兼任で運用するケースも多く、障害対応時のタイムロスや人的ミスが発生しやすくなります。

ランニングコスト:電気代・空調費・スペースコスト

オンプレサーバーは24時間365日稼働し続けるため、消費電力が高く、発熱による空調負荷も増大します。

  • サーバー1台あたりの年間電気代:約2~4万円(構成による)
  • サーバールームの冷却・換気にかかる空調電力
  • 設置スペースの確保(事務所面積の圧迫)

これらは一つひとつは少額でも、台数が増えれば年数十万円〜数百万円単位のコストになります。

更新・再投資のタイミングリスク

一般的にサーバーの耐用年数は5年程度とされています。老朽化すると故障やセキュリティリスクが高まるため、定期的なリプレースが必要になります。

更新時には、再び数百万円単位の投資が発生し、加えて

  • 移行作業の人件費
  • 業務停止リスク
  • 再構築・テストにかかる時間

といった間接的コストも発生します。

表面上は「一度導入したからしばらくは費用がかからない」と見えるオンプレですが、実際には設備維持、人件費、光熱費、再投資など、あらゆる方向からコストが発生しています。

次章では、これに対してAWSのようなクラウドインフラが、どのようにコスト構造を変えるのかを見ていきます。

AWSに移行した場合のコストモデル

前章で説明したように、オンプレミス運用には多くの“見えない”コストが潜んでいます。一方で、AWS(Amazon Web Services)のようなクラウドインフラは初期投資を不要とし、利用に応じて費用が発生するため、柔軟でスケーラブルな運用が可能です。

この章では、AWSを活用した場合の主なコスト構造と、その特徴を解説します。

初期費用ゼロ、導入のハードルが低い

AWSでは、物理サーバーや設置設備が不要なため、サーバーの構築にかかる初期投資が基本的に不要です。Webブラウザから数クリックでインスタンス(仮想サーバー)を立ち上げることができ、数分で本番環境を構築することも可能です。

また、御社のようなAWS導入支援パッケージサービスを利用することで、要件定義・設計・構築までをワンストップで任せられるため、社内に専門知識がなくても安心してスタートできます。

利用に応じた従量課金(オンデマンド料金)

AWSでは、「使った分だけ支払う」従量課金制が基本です。インスタンス(サーバー)は1時間単位、ストレージやデータ転送はGB単位で料金が発生します。

例えば、Webサイトのように日中はアクセスが集中するが夜間は少ない、といったケースでは、必要なときだけサーバー性能を上げてコストを最適化できます。

リザーブドインスタンスで中長期コストを削減

AWSは、運用の自動化にも優れています。

  • 自動バックアップ(Amazon RDSなど)
  • 自動スケーリング(アクセス増加時のリソース自動追加)
  • システム監視(Amazon CloudWatch)
  • 障害通知(SNS、メールなど)

これにより、人的リソースを割かずに安定した運用を低コストで実現できます。

御社のAWSパッケージでは、こうした機能を組み込んだ運用設計・構築代行も含まれており、IT担当者の負荷を大幅に軽減できます。

AWSは、オンプレと異なり「初期費用ゼロ」「必要なときに必要なだけ」「自動化による運用最適化」というメリットがそろっており、運用コストの予測と管理がしやすい構成になっています。

次章では、より具体的な比較として、中規模システムを想定したオンプレ vs AWSのコストシミュレーションを行います。

コスト比較シナリオ(中規模Webシステム例)

ここでは、実際の企業でよく見られる中規模のWebシステム(業務アプリ+データベース+バックアップ構成)をモデルにして、オンプレミスとAWSでどの程度コスト差があるのかを比較してみましょう。

※数値は一般的な相場や実際の事例をもとにした概算であり、構成や利用状況により変動します。

前提とするシステム構成

項目内容
利用ユーザー数約100名
システム構成Webアプリケーション+DBサーバー+バックアップ
可用性冗長構成(HA)
運用期間5年間想定

オンプレミスのコストシナリオ(5年間)

コスト項目概算金額(円)
サーバー本体(2台構成)3,000,000
周辺機器(UPS、スイッチ等)1,000,000
設置・構築費用1,000,000
ソフトウェアライセンス(OS、DB等)1,200,000
年間保守費(5年分)2,000,000
電気・空調コスト(年間30万×5年)1,500,000
人件費(年間60万×5年)3,000,000
合計(5年間)12,700,000円

AWSのコストシナリオ(5年間)

コスト項目概算金額(円)
初期設計・構築(clyme スタンダードプラン)750,000〜
運用支援・監視(月30,000〜/5年間)1,800,000〜
ランニングコスト(月75,000/5年間)4,500,000
合計(5年間)7,050,000円

コスト比較まとめ

比較項目オンプレAWS
初期費用高額小〜中
運用コスト高(保守・人件費)中(自動化により最適化)
拡張性限定的高い(リソース追加が容易)
合計(5年間)12,700,000円7,050,000円
差額約560万円の削減

シースリーインデックスのパッケージ活用メリット

このように、AWSの方が初期費用も運用コストも低く抑えられる傾向にあります。さらに、御社が提供するAWSパッケージサービスを利用することで以下のような付加価値も得られます:

  • 要件ヒアリングから設計・構築・運用までを一括支援
  • 最適なインスタンスタイプと料金プランの選定
  • バックアップ、セキュリティ、監視設定までフル対応
  • 月額・年額での明確な料金体系

つまり、AWSのコストメリットを最大限に引き出すためには、信頼できる導入支援パートナーの存在が不可欠です。

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コスト以外に注目すべきAWSの強み

コスト削減はクラウド導入を検討する大きな理由のひとつですが、AWSの本当の価値は「柔軟性」「可用性」「セキュリティ」など、非コスト面でのメリットにもあります。この章では、そうした“見えにくいが重要”なAWSの強みを紹介します。

高可用性と自動復旧機能

AWSでは、可用性(Availability)と冗長性(Redundancy)が標準機能として設計されています。

  • EC2やRDSなどのサービスは、複数の物理サーバーやデータセンターに分散配置されており、ハードウェア障害時も自動で切り替え・復旧されます。
  • アベイラビリティゾーン(AZ)と呼ばれる独立した拠点構成により、障害発生時の影響を局所化

オンプレミスでこれを実現するには、複数拠点+専用回線+高度な冗長設計が必要であり、莫大なコストと労力がかかります。AWSではこれが「標準」で提供されているのです。

セキュリティとコンプライアンス体制の充実

AWSは世界中の企業や政府機関にも利用されており、非常に高いレベルのセキュリティとコンプライアンス対策が施されています。

  • データの暗号化(保存時/通信時)
  • アクセス制御(IAM:Identity and Access Management)
  • ログ管理(CloudTrail、Configなど)
  • ISO 27001、SOC 1/2/3、GDPR などへの対応

御社のAWSパッケージでは、これらのセキュリティ設定やポリシー管理も初期構築段階で最適化しており、クラウド初心者でも安全な運用を実現できます。

スケーラビリティと柔軟性

AWSの真価は「今すぐ必要なだけ使える」「あとからでも自由に拡張できる」という**スケーラビリティ(拡張性)**にあります。

  • アクセス集中時は自動でスケールアップ(Auto Scaling)
  • 繁忙期やキャンペーンなどに合わせて一時的に性能強化
  • 不要になれば即座に縮小し、コストもカット

オンプレではサーバー増設に数週間かかることもありますが、AWSなら数分〜数時間で対応可能です。

BCP(事業継続計画)対応の強さ

自然災害やサイバー攻撃による業務停止リスクにも、AWSは強い耐性を持っています。

  • 異なるリージョン(地域)にシステムを分散できる
  • 自動バックアップで迅速な復旧が可能
  • RTO(復旧時間目標)・RPO(復旧時点目標)を柔軟に設定可能

オンプレでこれらを実現しようとすると莫大な費用と手間がかかりますが、AWSでは必要な機能を選んで使うだけで対応可能です。

AWSは「安いから使う」だけではなく、“止まらない・守られる・すぐに動く”インフラとして、企業の成長や変化に強力に対応できる仕組みを提供しています。

次章では、こうしたAWSを正しく導入するために必要なポイントと、御社パッケージを活用するメリットについてご紹介します。

AWS移行の第一歩は、信頼できるパートナー選びから

AWSには数多くのメリットがありますが、導入・設計・運用のすべてを社内だけで完結させるのは非常に難易度が高いのが実情です。適切な構成、コスト最適化、セキュリティ設定、障害対策など、専門知識が求められる分野が多く、経験のない企業がゼロから取り組むには相応のリスクが伴います。

だからこそ、AWS導入の第一歩は「信頼できるパートナー選び」から始めることが重要です。

なぜパートナーが必要なのか?

AWSは「自由度が高い」反面、「選択肢が多すぎて最適解が見つけにくい」という側面があります。たとえば、次のような課題に直面することがあります:

  • どのインスタンスタイプを選ぶべきかわからない
  • リザーブドインスタンスやSavings Plansの活用方法が不明
  • セキュリティグループやIAMの設計が複雑
  • 障害発生時の復旧フローが曖昧

これらは、間違った選択をすると性能の不足・コストの肥大化・セキュリティリスクの増大といった重大な問題に直結します。

c3indexのAWSパッケージサービスが選ばれる理由

弊社では、AWS導入を検討されている企業様向けに、初期設計から運用までをトータルで支援するAWSパッケージサービスを提供しております。

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まとめ

オンプレミスサーバーは長年にわたって多くの企業で活用されてきましたが、現代のビジネス環境ではコスト、柔軟性、可用性、そしてセキュリティの観点から、クラウド、とりわけAWSのようなパブリッククラウドの優位性がますます明確になっています。

本記事では以下のポイントを整理してきました:

  • オンプレミスは初期投資が大きく、隠れた運用コストも高額になる傾向がある
  • AWSは初期費用不要で、利用に応じた従量課金によりコスト最適化が可能
  • クラウドはコスト削減だけでなく、高可用性・セキュリティ・柔軟な拡張性といった強みがある
  • 成功の鍵は、信頼できる導入パートナーとともに正しく設計・構築すること

そして、弊社のAWSパッケージサービスは、こうした導入・構築・運用の不安を解消し、お客様のクラウド移行をスムーズかつ安全にサポートいたします。