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SECIモデルとは?暗黙知・形式知の関係から、ナレッジマネジメントで重要な理由までわかりやすく解説

2026.02.24

/最終更新日:

SECIモデルとは?暗黙知・形式知の関係から、ナレッジマネジメントで重要な理由までわかりやすく解説

「SECIモデル(セキモデル)」は、ナレッジマネジメントを調べていると必ず出会うフレームワークです。ざっくり言えば、個人が持つ暗黙知(言葉にしづらい経験や勘)と、形式知(文章・図表などで共有できる知識)を行き来させながら、組織として新しい知を生み出していく考え方です。

ただ、SECIモデルは「4つのプロセス名を覚える」だけでは実務に落ちません。重要なのは、なぜこの循環が組織の生産性や品質、意思決定スピードに効くのか、そしてどこで詰まりやすいのかを理解することです。

本記事では、SECIモデルの基本から、暗黙知・形式知との関係、ナレッジマネジメントとのつながりまでを整理します。

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SECIモデルとは何か:知識が“増える組織”の共通パターン

SECIモデルとは、組織の中で知識が生まれ、共有され、再び個人の力になっていく流れを、4つの知識変換プロセスとして整理したものです。提唱者としては野中郁次郎氏(Ikujiro Nonaka)と竹内弘高氏(Hirotaka Takeuchi)による知識創造理論の文脈で語られることが多く、特にNonakaの論文や書籍で体系化されてきました。

SECIモデルが注目される理由はシンプルで、ナレッジマネジメントの現場が抱える悩み―たとえば「マニュアルはあるのに使われない」「ノウハウが属人化して引き継げない」「同じ失敗が繰り返される」―の多くが、暗黙知と形式知の“循環不全”として説明できるからです。

知識は、ただ文書化すれば増えるわけではありません。現場で得た気づきやコツ(暗黙知)が言葉になり(形式知)、それが全体に広がり、使われ、また現場で磨かれていく。この循環を回せる組織ほど、結果として「強い」状態になりやすい―それをモデル化したのがSECIです。

SECIモデルと暗黙知・形式知の関係:知識は“変換”されて初めて共有できる

SECIモデルを理解する入口は、暗黙知と形式知の違いです。

  • 暗黙知:経験に根ざした、言語化しにくい知識(勘所、判断のコツ、熟練の手つきなど)
  • 形式知:文章・図・数値・手順として、第三者に共有できる知識

この二つは「どちらが上」ではなく、役割が違います。暗黙知は実践に強く、形式知は共有に強い。ただし暗黙知はそのままだと伝わりにくく、形式知はそのままだと“読んだだけ”で終わりやすい。だから組織は、暗黙知と形式知を行き来させて知識を育てます。

なお、暗黙知という考え方は、哲学者マイケル・ポランニーが「人は言葉にできない形でも知っていることがある」という観点から整理した概念として広く知られています。

SECIモデルの4プロセス:知識創造は“らせん状”に進む

SECIは、次の4つのプロセスの頭文字です。知識はこの順番で必ず進むというより、組織の中で何度も往復しながら、らせん(スパイラル)状に拡張していくと説明されます。

3-1. 共同化(Socialization):暗黙知→暗黙知

共同化は、言葉にしにくい経験や感覚を、一緒に体験することで共有する段階です。例えば、ベテランの作業を横で見て学ぶ、同行して顧客対応を体感する、レビュー会で思考プロセスを追体験する、といった場面が該当します。

ここでのポイントは、資料を配って終わりではなく「同じ状況を共有する」こと。暗黙知は文書だけで伝わりにくいからこそ、共同化の機会がある組織ほど、学習スピードが上がりやすい側面があります。

3-2. 表出化(Externalization):暗黙知→形式知

表出化は、暗黙知を言語化・可視化して、他者に渡せる形にする段階です。たとえば「なぜその判断をしたのか」「失敗しやすいパターンは何か」「最短で確認すべき順番は何か」といった、“頭の中の基準”を文章・図・比喩などで表に出します。

ナレッジマネジメントが進まない組織でよく起きるのは、共同化で学べても「言語化されずに終わる」ことです。結果として知識が属人化し、聞ける人に聞く文化が固定化します。表出化はその状態を崩す要になります。

3-3. 連結化(Combination):形式知→形式知

連結化は、形式知を整理・分類・編集して、より体系だった知識に組み直す段階です。個別のメモや手順が散在しているだけでは、必要なときに使えません。カテゴリ分けやタグ付け、重複統合、関連リンク付与、版管理などを通じて「使える形」にしていきます。

この段階が弱いと、社内に文書は増えるのに検索で辿れない、最新版が分からない、どれを見ればいいか迷う―という“ナレッジの墓場”が生まれがちです。連結化は、情報を資産に変える工程だと言えます。

3-4. 内面化(Internalization):形式知→暗黙知

内面化は、形式知を実践で使い、身体化・習慣化して暗黙知に戻す段階です。手順書を読んだだけでは仕事は速くなりません。実際に使ってみて初めて「自分の判断」として定着し、次の改善点も見えてきます。

この内面化が回ると、現場で磨かれた暗黙知がまた共同化・表出化へと戻り、知識の循環が続きます。SECIモデルが「4ステップの一周」ではなく「継続的な知識創造の循環」として語られる理由がここにあります。

ナレッジマネジメントでSECIモデルが重要な理由:成果に直結する“詰まりどころ”が見える

SECIモデルがナレッジマネジメントと相性が良いのは、単に理論として美しいからではありません。組織の中で知識が止まるポイントが、かなりの確率でSECIのどこかに現れるからです。

たとえば、こんな状態はありませんか。

  • 口頭でのOJTはあるが、文書が残らず新人が育ちにくい(表出化が弱い)
  • マニュアルは多いが、探しにくく更新されず信用されない(連結化が弱い)
  • ナレッジベースはあるが、現場が使わず行動が変わらない(内面化が弱い)
  • ベテランのコツが共有されず、再現性が出ない(共同化が不足)

SECIモデルを知っていると、こうした課題を「人の問題」ではなく「プロセスの詰まり」として捉え直せます。すると、改善が“根性論”から“仕組み”へ寄っていきます。これは、ナレッジマネジメントを継続的に回す上で非常に大きい差になります。

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SECIモデルの理解を深めるキーワード:「場(Ba)」という考え方

SECIモデルは、知識変換のプロセスだけでなく「知識が生まれる環境」にも注目します。その代表が「場(Ba)」という概念です。

ここでいう“場”は、会議室のような物理空間だけではありません。オンライン上のコミュニティ、チャット、ナレッジベース、研修の場、レビュー文化など、「知識が共有され、意味づけされる文脈」を含みます。場が整うほど共同化や表出化が起きやすくなり、結果として連結化や内面化も回りやすくなります。

SECIモデルを「個人の努力」で回そうとすると、どこかで破綻します。場を整える視点は、SECIを組織として回すための土台になります。

SECIモデルでつまずきやすいポイント:理屈が分かっても回らない理由

SECIモデルは分かりやすい反面、実務では「概念は理解したのに、結局回らない」という声も出やすいです。ここでは“ありがちなつまずき”を、原因の切り口で整理します。

1. 表出化が進まない:忙しさより「書けない」が壁になる

現場がナレッジを書かない理由は、忙しいからだけではありません。「どこまで書くべきか分からない」「どう書けば伝わるか自信がない」など、心理的・構造的なハードルが大きいことが多いです。
この場合、テンプレートや見本、粒度の基準がないと改善しづらく、結果として暗黙知が暗黙知のまま残ります。

2. 連結化が弱い:情報は増えるのに、見つからない

SECIで最も見落とされがちなのが連結化です。表出化で良い記事が増えても、分類・タグ・重複統合・更新導線が弱いと、使われずに埋もれます。
「検索しても出ない」「どれが正か分からない」は、利用者の信頼を一気に下げ、知識循環が止まります。

3. 内面化が起きない:知識が“読まれる”だけで終わる

ナレッジがあっても、現場の行動が変わらないケースがあります。これは、業務フローの中で参照される設計になっていない、更新が追いつかず古い情報が混ざっている、などが原因になりがちです。
内面化を起こすには、現場で「使ってみる」ことが自然に起きる導線が重要になります。

SECIモデル実践を支える仕組みとしてのナレッジマネジメントツール

SECIモデルは理論ですが、回し続けるには仕組みが必要です。特に、表出化と連結化を支える基盤として、ナレッジマネジメントツールが検討対象になりやすいのは自然な流れです。

ツールの価値は「保管場所」だけではありません。SECIの各段階に対して、次のような支え方ができます。

  • 表出化:テンプレート、入力ガイド、共同編集などで“書ける状態”を作る
  • 連結化:カテゴリ設計、タグ、強い検索、関連情報の提示、版管理で“探せる状態”を作る
  • 内面化:現場がすぐ参照できる導線(検索の速さ、アクセス性)で“使われる状態”を作る

もちろんツールを入れれば自動的に知識が循環するわけではありません。ただ、SECIモデルのボトルネックは多くの場合「仕組み不足」によって固定化されます。だからこそ、SECIモデルを理解した上でツール導入を検討すると、選定の軸がブレにくくなります。

AIナレッジ管理プラットフォーム「Knouza(ノウザ)」とは?

ナレッジマネジメントを現実的に支援するプラットフォームとして注目されているのが、「Knouza(ノウザ)」です。

Knouzaは、AIを活用して社内に散らばる文書・議事録・対応履歴などを自動整理し、必要な情報を瞬時に引き出せるナレッジ管理プラットフォームです。

主な特長は以下の通りです。

  • 自然言語検索に対応:質問文で検索でき、目的の資料を瞬時に特定。
  • AIによる要約・タグ生成:投稿時の手間を減らし、情報整理を自動化。
  • 自社AWS環境での高セキュリティ運用:機密情報も安心して管理可能。
  • 買い切り型:導入コストが圧倒的に低く、続けやすいナレッジ管理を実現。

単なる「情報共有ツール」ではなく、
知識を活かすための“循環装置”としての設計がKnouzaの最大の特長です。

まとめ:SECIモデルは“知識の循環”を可視化し、改善の打ち手を見つける地図になる

SECIモデルは、暗黙知と形式知を行き来させながら、組織として知識を増やしていく考え方です。共同化・表出化・連結化・内面化の4プロセスを理解すると、ナレッジマネジメントが停滞する原因を「どこで循環が止まっているのか」という形で整理できるようになります。

その上で、場(Ba)の設計や、表出化・連結化を支える仕組みづくりに目を向けると、ナレッジは“溜める”から“使われ続ける”へ変わりやすくなります。ナレッジマネジメントツールは、その循環を現実的に回すための土台として、検討価値が高い選択肢です。

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