情シス担当がSaaSを選ぶ時に比較検討を自社でやらなくていい理由|SaaS管理・ID管理・勤怠管理の選び方
「部門ごとにSaaSを勝手に導入してしまって、管理できていない」「ID・アカウントの棚卸しだけで毎月数時間かかっている」——情シス担当者からこうした悩みを聞く機会が増えています。
本記事では、情シス担当が特に検討すべきSaaSのカテゴリと製品を解説します。SaaS管理・ID管理を中心に、勤怠・労務・コラボレーションまで、情シス視点で押さえておくべきポイントをまとめました。
この記事でわかること:
- 情シスが抱えるSaaS乱立・管理コスト問題の実態
- SaaS管理・ID管理・勤怠・労務・コラボレーション各カテゴリの選定ポイント
- c3indexを通じた無料SaaS相談・導入支援の使い方
想定読者
- 情シス専任担当として社内のSaaS・クラウドサービスを管理している方
- 部門主導でSaaSが乱立しており、一元管理・コスト最適化を検討している方
- 勤怠・人事・経費などのSaaSを刷新したい中小企業の情シス・総務担当者
情シスが抱える「SaaS乱立問題」の実態

企業のDX推進が進む一方で、情シス部門が管理しきれない「シャドーIT」が増加しています。総務省の調査によると、情シスが把握していないSaaSを利用している従業員の割合は、中小企業でも40%を超えるとされています。
乱立が引き起こす問題
コストの無駄:使われていないアカウントのライセンス費用が蓄積する。退職者のアカウントが残り、無駄な費用が発生する。
セキュリティリスク:情シスが把握していないSaaSへの業務データの流出。退職者のアカウントが削除されず、不正アクセスの温床になる。
ID管理の煩雑さ:SaaSごとに異なるIDとパスワードの管理。入退社のたびに複数SaaSのアカウント追加・削除作業が発生する。
コスト最適化の困難さ:どの部門が何のSaaSをどれだけ使っているかが把握できず、契約の見直しができない。
これらの問題を解決するために、情シスが最初に手をつけるべきは「SaaS管理ツール」の導入です。
情シス担当が検討すべきSaaS 6カテゴリ
カテゴリ①:SaaS管理ツール
社内で利用しているSaaSの棚卸し・コスト可視化・アカウント管理を一元化するツールです。IT管理の基盤として最初に導入を検討すべきカテゴリです。
ジョーシス(Josys)
- 社内SaaSの一覧管理・利用状況の可視化・アカウントのライフサイクル管理ができる
- 入退社・異動時のアカウント操作を一括自動化
- 未使用ライセンスの削減でコスト最適化につながる
マネーフォワード Admina
- SaaSのアカウント管理・契約コスト管理・セキュリティ監査を統合管理
- Google WorkspaceやMicrosoft 365との連携が強く、現在これらを使っている企業に馴染みやすい
選定のポイント:既存の主要SaaSとの連携対応数・自動化の範囲・コスト感を比較する。従業員数が50名以上であれば積極的に検討する価値があります。
カテゴリ②:ID管理・シングルサインオン(SSO)
複数SaaSへのログインを一元化し、IDとパスワードの管理コストを削減するツールです。セキュリティ強化と情シスの運用工数削減を同時に実現できます。
CloudGate UNO
- 国産SSOサービス。日本語サポートが充実しており、国内SaaSとの連携実績が豊富
- MFA(多要素認証)標準搭載。ゼロトラストセキュリティへの対応
- ActiveDirectoryとの連携で、既存の社内認証基盤を活かせる
Gluegent Gate
- クラウドとオンプレミスを統合したID管理が得意
- 製造業など、オンプレ環境が残っている企業での導入実績が多い
Online Service Gate
- 中小企業向けにシンプルな操作性で設計されたSSOサービス
- 初期設定の容易さが特徴で、情シス専任担当が少ない企業に向いている
選定のポイント:対応SaaSの数・オンプレ連携の必要性・MFA対応・コストを比較する。すでにActiveDirectoryを運用している場合は連携対応を必ず確認する。
カテゴリ③:勤怠管理
タイムカードやExcelでの勤怠管理からクラウドに移行することで、集計工数の削減・法改正対応・リモートワーク対応が同時に実現できます。
KING OF TIME
- 打刻手段が豊富(ICカード・スマートフォン・顔認証・PCなど)で製造業の工場現場にも対応しやすい
- 全国の事業所・工場を一元管理できるマルチ拠点対応
- 労働基準法改正への自動対応が継続的にアップデートされる
ジョブカン勤怠管理
- シンプルな操作性で現場導入しやすい
- ジョブカン労務HR・給与計算との連携でトータル人事管理が可能
HRMOS勤怠
- 中小企業向けに機能を絞ったシンプルな勤怠管理SaaS
- HRMOS採用・HRMOSタレントマネジメントとの連携で人材管理を統合できる
選定のポイント:打刻方法(ICカード・スマホ・PC)・拠点数・既存の給与計算システムとの連携・シフト管理の有無を確認する。
カテゴリ④:労務管理・人事
入社手続き・社会保険・年末調整などの労務作業をデジタル化するツールです。紙書類の往来を削減し、バックオフィスの工数を大幅に削減できます。
SmartHR
- 入社手続き・雇用契約・年末調整など、労務に関するほぼすべての手続きをペーパーレス化
- 官公庁への電子申請対応。社会保険・雇用保険の届出が自社から直接申請可能
- HR系SaaSでシェアトップクラスで、連携SaaSが豊富
freee人事労務
- freee会計・freeeとの連携が強く、すでにfreeeで会計をしている企業に親和性が高い
- 給与計算機能も内包しており、人事・給与・労務を一つのSaaSで管理できる
選定のポイント:電子申請対応の範囲・給与計算との連携・従業員の操作しやすさ・既存の会計SaaSとの連携。
カテゴリ⑤:コラボレーション・コミュニケーション
テレワーク・多拠点管理において、チャット・ビデオ会議・ファイル共有のクラウド化は必須です。
LINE WORKS
- 工場・現場スタッフを含めた全社展開に向いており、LINEに近い操作感で現場への浸透が早い
- スマートフォンのみでもフル機能が使えるため、PCを持たない製造現場に最適
- トーク・掲示板・アンケート・勤怠打刻まで機能が豊富
Chatwork
- ビジネスチャットとして国内SMB市場でシェアが高い
- タスク管理・グループトーク・ファイル共有がシンプルにまとまっている
Dropbox
- ファイル共有・バックアップ・チーム共有フォルダの管理に特化
- CADファイルなど大容量ファイルの共有が多い製造業での利用実績あり
選定のポイント:PCを持たない現場スタッフへの対応・セキュリティポリシー(ゲスト制限・ファイル暗号化)・既存のOffice365やGoogle Workspaceとの兼ね合い。
カテゴリ⑥:タレントマネジメント・研修
人材育成・スキル管理・採用管理をクラウド化するツールです。製造業では技能承継・教育記録のデジタル化で活用されています。
カオナビ
- 社員情報・スキル・評価・組織図を可視化するタレントマネジメントプラットフォーム
- 製造業の技能承継・多能工化管理での活用事例が豊富
AirCourse
- 動画教材・テスト・受講管理をクラウドで提供するeラーニングプラットフォーム
- 製造業の安全教育・作業手順書の動画化に適している
SaaS選定の比較検討をc3indexに任せる3つの理由
「各カテゴリの製品を把握したところで、結局どれを選べばいいのか」——情シス担当者の本音です。製品数が多すぎて比較検討が終わらない、自社の基幹システムと連携できるか技術的な判断が難しい、特定ベンダーのパートナー企業に相談すると誘導されそうで不安——これらをまとめて解決できるのが、c3indexへの相談です。
① 比較検討を放棄できる
業務課題・規模・既存環境をヒアリングするだけで、c3indexが候補を2〜3本に絞り込みます。情シス担当者がゼロから調査・比較する工数は不要です。
② 特定のSaaSに肩入れしない
c3indexはCloud Service Conciergeを通じて100製品以上を取り扱っています。特定ベンダーの販売目標に縛られた推薦ではなく、業務適合度を起点にした中立な選定を行います。
③ SIerのプロ目線で選定する
比較サイトが見ているのはSaaSの機能表だけです。c3indexはシステム開発・クラウド移行の実績を持つSIerとして、ActiveDirectoryとの連携・基幹システムのAPI接続・工場内ネットワーク制約への対応まで見据えた選定ができます。「入れた後にどう繋ぐか」まで一緒に考えます。
c3indexはCloud Service Concierge(SB C&S運営)のパートナーとして、上記カテゴリを含む100製品以上のSaaS選定・導入支援を無料で行っています。
よくある質問
Q. 情シス担当がいない中小企業でも相談できますか?
A. 対応可能です。情シス専任担当がいない企業では、総務・経理・経営者の方からの相談も受けています。「誰が何を管理するか」の体制づくりも含めてアドバイスします。
Q. 製造業の工場現場でも使えるSaaSを選んでもらえますか?
A. 可能です。工場内のネットワーク環境・PCを持たない現場スタッフへの展開・タブレット/スマートフォンでの利用可否など、製造業特有の要件を踏まえて候補を絞り込みます。
Q. すでに一部のSaaSを契約しています。追加選定だけでも相談できますか?
A. 現在の契約状況・利用状況を確認した上で、追加導入や乗り換えの両方を含めて提案します。既存SaaSとの連携可否も確認します。
Q. SaaS管理ツールを導入したいが、自社の規模で費用対効果があるか分からない。
A. 従業員数・利用中SaaSの数・情シスの管理工数をヒアリングした上で、費用対効果のシミュレーションをお見せします。一般的に従業員50名・SaaS10本以上であれば効果が出やすいとされています。
まとめ
情シス担当がSaaS選定で疲弊する理由は、比較検討を自社でやろうとしているからです。
- 比較検討を任せる:業務課題を話すだけで、c3indexが候補を絞り込んで提案する
- 中立な選定:特定SaaSへの利益相反なし。100製品以上から業務適合度で選ぶ
- SIer目線:ActiveDirectory連携・基幹接続・工場ネットワーク制約まで考慮した選定ができる
各カテゴリの製品はこの記事で把握できます。「どのカテゴリから着手すべきか・自社に合うのはどれか」の判断をc3indexと一緒に進めましょう。