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システム開発が失敗する理由

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システム開発の半分が失敗している

日本のシステム開発の5割程度は失敗に終わっていると言われています。なぜITの専門家が綿密な計画を元にプロジェクトを遂行しているにも関わらず、半数以上のシステム開発が失敗してしまうのでしょうか。

満足度(品質や内容の期待値を越えられなかった)

満足度
(期待値不足だった)

納期(遅れた)

納期
(遅れた)

費用(追加開発費がかかった)

費用
(追加開発費がかかった)

専門誌「日経コンピューター」の調査によると、
2018年のプロジェクト成功率は52.8%だったというデータがあります。

(回答者数1201件、プロジェクト件数1745件)

成功率が低かったシステム一覧

  • 顧客関係管理システム(CRM)
  • 営業支援システム(SFA)
  • サプライチェーンシステム(SCM)
  • 生産管理システム
  • 物流管理システム
開発が失敗しやすいシステムとは?

開発が失敗しやすいシステムとは?

失敗の多いシステムを個別に見てみると、顧客関係管理や営業支援システムについては営業部門など一部の部署が使うシステムですが、実際のユーザーとなる部門が忙しいため現場の声を反映しにくく、後になって現場から「使いにくい」という不満が出たり、追加開発が必要になることがあります。

また、サプライチェーンシステムや物流システムなど複数の企業や部署が関わるシステムの開発についても、意思統一が難しいため、難易度の高い開発だということができます。

システム開発でのよくある失敗

システム開発を行う上で、起こりがちな失敗のパターンをもう少し詳しく見ていきます。

やりたいことができない

要件漏れによる不完全な開発となってしまった場合、やりたいことがシステム上で実現できないことがあります。たとえば、自動化できるはずの業務ができなかった、予定していたシステムとの連携ができなかった、というようにやりたいことができないのでは、システム開発をした意味がありません。

追加開発によりコストがかさむ

最初の要件定義が甘かったために追加で必要な機能が発覚したり、後々になって仕様の変更が生じた結果、追加開発費用が請求され、当初の予定より総開発コストが膨らんでしまうことがあります。当然、工数が増える分、納期も遅くなってしまいます。

コミュニケーションが上手く取れない

システム開発者の対応が悪かったり、下請けを使っていたりすると、コミュニケーションが上手く取れないことがあります。こちらの意向が上手く伝わらずに望んだ開発ができなかったり、開発の進捗管理ができずに納期遅れが発生することがあります。

システムが使いにくい

システム利用者へのヒアリングやテストが十分でなかった結果、操作画面が見にくい、分かりにくい、入力しにくい、クリックが多すぎて手間がかかる…など運用に問題があるシステムが出来上がることがあります。現場から「前のシステムの方が良かった」と移行に反対する声が挙がったり、個人的に使用しない人が現れたりして、せっかく開発したシステムの導入に失敗することも。

アフターフォローがない、対応が悪い

開発者が適切な導入支援や保守・運用を行ってくれないことがあります。せっかくのシステムを使いこなせなかったり、後から不具合や改善点が出た時になかなか対応してもらえなくて困ることも。新たなシステムは導入してから障害に見舞われることも多いため、開発者がそのまま運用・保守のサポートにも責任を持つ方が安心です。

満足度・納期・費用などが思うように行かないのには、さまざまなパターンがあることが分かりました。せっかくのシステム開発、絶対に失敗に終わらせたくないですよね。

システム開発が失敗する本当の理由ー開発業者の選び方を間違えていませんか?

システム開発が失敗する理由を深掘りします。システム開発がなぜ失敗するかというと、開発業者選びに失敗しているからだということができます。では、具体的にどんな点でミスマッチが生じているのでしょうか。

開発会社のスキルが不足している

開発会社のスキルが不足している

最初に考慮すべきなのは、この開発に適切な業者を選んでいるか?という点です。たとえば、ハードの開発が苦手な会社にハードを含む開発依頼をしても、望んだ答えが貰えないかもしれません。同様に、CRMシステムに強い会社に会計システムの開発を依頼しても、よい結果は得られません。
また、「クラウドとオンプレミスの費用や効果を比較してから移行を考えたい」という場合に、最初からクラウドシステムの会社に相談をしてしまうと、十分な比較ができなかったり、オンプレミスで開発した場合の費用を他で見積もる必要が出てしまいます。したがって、システム開発を行う側にも得意不得意や守備範囲があることを意識した上で、選定をする必要があります。

開発会社の提案が、公平な立場からのものではない

開発会社の提案が、公平な立場からのものではない

メーカー系・ベンダー系開発業者は、自社の商品サービスの導入を前提とした提案になりがちです。当然、優れたライバル商品があっても、その商品について知ることはできません。メーカー系、ベンダー系開発会社の場合、お客様にとって最もメリットのあるシステムの導入ではなく、自社商品を使った開発を前提に考えているので、最初からあまり相応しくないシステムを選択することになり、カスタマイズがたくさん必要になり費用がかさむことがあります。

信頼して依頼したはずの会社が、実際の開発者ではない

信頼して依頼したはずの会社が、実際の開発者ではない

良い提案をしてくれたので契約しようと思ったら、実際の開発は下請けだった…ということがあります。システム業界も建設業などと同じように多重下請け構造になっているというのは、あまり知られていないかもしれません。自社で要件定義から設計、開発、そして保守までトータルで責任を持つ会社もいますが、中には最初の提案だけで実際の開発はほぼ下請けに丸投げということも。人件費の安いオフショア(海外)開発を使っていたり、国内でも開発レベルの低い先を使っていることもあるため注意が必要です。

価格だけで選ぶと失敗しがちなので注意が必要です

価格だけで選ぶと失敗しがちなので、注意が必要です

システムコンサルティングの場合、相談後に提供を受けるのが「無形のシステムやソフト」であり、さらにモノとして完成すれば足りるというのではなく、きちんと動くことはもちろん「ビジネス課題の解決ができる」ところまで求められます。ですから、価格だけで選ぶと失敗しがちなので注意が必要です。

失敗を未然に防ぐ基準

  • 相談したいことが提案できるスキル
  • 公平な立場から幅広い提案
  • 自社で責任を持ってくれる会社

失敗しないシステム開発会社の選び方とは

こんな業者を選ぶことで、満足度の高いシステム開発を受けることができます

システムを使ってお客さまの課題を解決しようとする姿勢がある

要件定義で失敗すると、せっかくの受託開発システムも無用の長物になります。難しい用語や、自分が提案したいシステムに関する説明に終始するのではなく、お客さまが何をやりたいのか、どんなシステムを望んでいるのかをヒアリングして、お客さまにシステムを合わせていく…という姿勢が大切です。

独りよがりの開発をしない

オススメのスキルやソフトばかりを推奨してきたり、「これは出来ません」とお客さまの要望を突っぱねてしまう開発者には注意が必要です。どうしてもメーカー系・ベンダー系など自社のシステムサービスを導入前提で提案を行うシステムインテグレーターも存在しますので、売りたいものではなく、企業に合った提案をする開発者を選びましょう。

開発や提案に関するスキルが高い

開発者の技術的なスキルはもちろんですが、お客さまの要望をシステムに反映するためのコンサルティング力も重要です。また、インフラの開発に強い会社、ソフトの開発に強い会社など、一部の技術には優れていても苦手分野がある会社も存在します。自社の守備範囲外のことは外注をするため、責任の所在が曖昧になったりコミュニケーションに問題が生じることも。ですから、受託開発が自社完結できる技術と経験を持ち合わせているかがポイントです。

クイックレスポンスなど顧客対応に気を付けている

要件定義の段階では、要件をきっちりと引き出してくれるヒアリング力が必要です。また、開発期間中には質問にすぐ答えたり、進捗を報告したりといった対応の良さも求められます。開発案件は長期におよぶ取引となるため、クイックレスポンスや誠意ある対応かどうかに注意しましょう。

運用や保守についても責任を持つ

導入の支援や、保守・運用サービスの体制があるかを確認しましょう。システムはいざ動かしてみたら思わぬ不具合があった、調整したい部分が出てきた、といったこともよくあるため、開発後の運用についても責任を持つ開発者を選ぶことで、システムの機能を十分使いこなせるようになります。

要件定義にズレが生じていると感じたら当社までお気軽にご相談ください。

要件定義にズレが生じていると感じたら、当社までお気軽にご相談ください。

もっとこんなシステムにして欲しいのに、開発者と意思疎通が上手く取れない、思ったより見積もりが高い、システム連携や運用方法など、こちらの希望を「できません」と言われてしまった。そんな時は、当社までお気軽にご相談ください。

知っていますか?オフショア開発のウソ・ホント

システム開発というのは多重下請け構造になっています。そして、利益を出したい元請け業者はより安い下請け先を探して開発を切り売りすることでコスト削減に励みます。この多重下請け構造がシステム開発の質を下げる一因になっていると言っても過言ではありません。
当社のように直請け案件を最初から最後まで自社の手で完結している開発業者も存在しますが、業界内でそのようなスタンスの企業が多いとは言えません。

近年増えている「オフショア開発」とは

近年増加傾向にあるのが、システムやソフトウェアの開発を海外の企業または海外の現地法人や子会社等に委託する「オフショア開発」です。日本国内でのIT人材の調達に比べて人件費が安いため、コスト削減のために導入している企業もあります。ベトナム、フィリピンなどの東南アジアやインドなどが人気で、最近では人件費の安いバングラデシュやミャンマー、中国などでも増えています。

オフショア開発は良いのか?悪いのか?

結論から言うと、海外にも優秀なIT人材が豊富にいることを考えると、オフショアだから良い・悪いと一概に判断することはできません。しかし、言語、時差、行間を読む微妙なニュアンスの受け取り方の違いなどの面から、コミュニケーションを取る上で注意が必要だとは言えます。
特にシステム開発の場合は、システムを通じて何を実現するか?という「要件定義」の段階が極めて重要であり、「お客さまの課題を解決するシステム」を作るのでなければ意味がありません。つまり、コミュニケーションの質が、開発の質に大きく関わってくるのです。

開発、テスト、そして運用・保守まですべてを自社で行います

開発、テスト、そして運用・保守まですべてを自社で行います

当社では、オフショア開発や下請けに丸投げする開発は一切行っておりません。なぜなら、介在する会社が増えれば増えるほどコミュニケーションが円滑に行かないリスクが増えるからです。シースリーインデックスでは要件定義から設計、開発、テスト、そして運用・保守まですべてを自社で行いますので、どうぞ安心してお任せください。

システム開発が失敗する理由

  • システム開発において特に多い失敗は、満足度・コスト・納期の失敗。
  • 目的を果たせないシステム開発は、無駄なので絶対に避けたい。
  • 費用が膨らんだり、スケジュールが大幅に押すことも避けたい。
開発、テスト、そして運用・保守まですべてを自社で行います

アフターフォローまで一気通貫で責任を持つ業者を選ぶ
ことで失敗する確率を減らすことができます。

そんな時、特に気を付けなければいけないのは業者選び。システム開発は下請け構造も存在しているため、価格だけで選ばず、「誰がどんな開発を行うのか?」をしっかりと把握するのがお勧めです。
また、お客様と密なコミュニケーションを取り、どんなシステムを開発するかという要件定義をしっかり行った上で、設計・開発そして導入や保守といったアフターフォローまで一気通貫で責任を持つ業者を選ぶことで失敗する確率を減らすことができます。