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Microsoft 365 Copilotとは?できること・料金・Copilot Studioとの違いを情シス向けに解説【2026年版】

2026.07.10

/最終更新日:

「Microsoft 365 Copilot」という言葉を、Microsoftの案内やニュースで見かける機会が増えていませんか。WordやExcel、Teamsに“AIアシスタント”が組み込まれると聞いても、「実際に何ができるのか」「いくらかかるのか」「うちのライセンスで使えるのか」がわかりにくい、という声を情シス部門からよく耳にします。

本記事では、Microsoft 365 Copilotとは何か・できること・料金・導入前に確認すべきことを、情シス担当者の視点でわかりやすく解説します。似た名前の「Copilot Studio」や「Copilot Chat」との違いも整理するので、社内から質問を受けたときの判断材料としてお使いください。

目次

想定読者

本記事は、次のような方を想定しています。

  • Microsoft 365を全社導入しており、Copilotの導入可否を検討している情シス担当者
  • 経営層や現場から「Copilotを入れたい」と言われ、費用対効果を整理したい方
  • Copilot・Copilot Studio・Copilot Chatの違いがわからず混乱している方
  • まずは一部部門でスモールスタートし、効果を見て全社展開したい方

1. Microsoft 365 Copilotとは?

Microsoft 365 Copilot(マイクロソフト365コパイロット)とは、Word・Excel・PowerPoint・Outlook・Teamsといった普段使いのMicrosoft 365アプリに組み込まれたAIアシスタントです。自然言語で指示するだけで、文書の作成・要約・分析・メール返信の下書きなどをAIが手伝ってくれる、いわば「業務アプリの中に常駐する副操縦士(Copilot)」です。

最大の特徴は、大規模言語モデル(LLM)による生成AIの力と、自社のMicrosoft 365内のデータ(メール・予定表・ドキュメント・チャット)を組み合わせて回答する点にあります。この仕組みを支えているのが「Microsoft Graph」で、これにより「先週の〇〇プロジェクトの会議内容を要約して」といった、自社の文脈に沿った指示に応えられます。

一般消費者向けの無料AIチャットとの違いは、組織のデータを踏まえた回答ができることと、入力した情報が外部のAIモデルの学習に使われない(商用データ保護)という2点です。業務利用を前提に、セキュリティとガバナンスが担保されている点が、企業向けCopilotの価値といえます。

紛らわしい3つの「Copilot」の違い

Microsoftは「Copilot」という名前を複数の製品に使っているため、混同されがちです。まず全体像を整理します。

  • Microsoft 365 Copilot:Word・Excel・Teamsなどのアプリ内に組み込まれた、有料の業務AIアシスタント(本記事の主役)
  • Copilot Chat(Microsoft 365 Copilot Chat):チャット形式で使えるAIアシスタント。Web検索や商用データ保護に対応し、Microsoft 365ユーザーは追加費用なしで使える範囲がある
  • Copilot Studio:自社独自のAIチャットボット(エージェント)を“作る”ためのローコード開発ツール

ざっくり言えば、Microsoft 365 Copilotは「既製品のAIアシスタントを使う」、Copilot Studioは「オーダーメイドのAIボットを作る」ものです。両者は競合ではなく、目的に応じて使い分けます。


2. Microsoft 365 Copilotでできること

Microsoft 365 Copilotは、アプリごとに得意分野が異なります。代表的なアプリでの活用イメージを紹介します。

Wordでの活用

「〇〇の企画書を作って」と指示すれば、たたき台となる文章をAIが下書きします。既存のドキュメントやメモを参照元に指定して、そこから草案を起こすことも可能です。長い文書の要約、トーンの調整(丁寧な表現への書き換え)、続きの文章の提案なども得意です。ゼロから書く時間を大幅に短縮できます。

Excelでの活用

表データに対して「売上の傾向を分析して」「地域別の合計を出して」と自然言語で指示すると、数式の提案やグラフ化、傾向の説明をAIが行います。関数に不慣れな担当者でも、データ分析の入口に立ちやすくなります。

PowerPointでの活用

Word文書やアウトラインから、スライドのたたき台を自動生成できます。「この資料を10枚のスライドにまとめて」といった指示で、構成案とデザインの下地が短時間で用意できます。

OutlookとTeamsでの活用

Outlookでは、長いメールスレッドの要約や、返信文の下書き生成が可能です。Teamsでは、参加できなかった会議の内容を後から要約したり、「これまでの議論の決定事項は?」と質問して論点を整理したりできます。会議とメールに追われる時間の削減は、多くの企業で最も実感しやすい効果です。

Copilot Chatでの活用

各アプリ横断で使えるチャットでは、「〇〇に関する社内資料を探して要約して」といった、Microsoft Graphを介した社内情報の検索・統合が行えます。散在するドキュメントの中から必要な情報を引き出す“社内向けの検索アシスタント”として機能します。


3. Microsoft 365 Copilotの料金プラン

Microsoft 365 Copilotの料金は、ユーザー単位の月額サブスクリプションが基本です。2026年時点の目安を整理します。

基本の料金体系

  • Microsoft 365 Copilot:1ユーザーあたり月額30ドル(年間契約が基本の目安)
  • この料金は、既存のMicrosoft 365ライセンスに追加する形(アドオン)で課金される
  • 利用には、対象となるMicrosoft 365/Office 365のベースライセンス(Business StandardやEnterprise系など)を保有していることが前提

つまり、「Copilotだけを単体で契約する」のではなく、すでにMicrosoft 365を使っている企業が、その上にCopilot利用権を追加するというイメージです。

料金を考えるうえでの前提

料金を試算する際は、次の点を確認しておきましょう。

  1. 対象ライセンスを満たしているか:自社のMicrosoftライセンスがCopilotのアドオン対象になっているか
  2. 付与する人数:全社員に配布するのか、まずは効果の出やすい部門(企画・営業・情シスなど)に限定するのか
  3. 年間コスト:月額30ドル × 対象人数 × 12か月で、年間の追加コストを概算する

たとえば50名に付与する場合、月額30ドル × 50名 = 月1,500ドル、年間で18,000ドル規模の追加投資になります。費用対効果を測るため、まずは一部部門でのスモールスタートが現実的です。

注意:Microsoftのライセンス体系・価格・提供条件は頻繁に更新されます。導入検討時は、必ずMicrosoft公式サイトまたは販売パートナーで最新の情報を確認してください。


4. 導入前に情シスが確認すべき3つのこと

Microsoft 365 Copilotは「ライセンスを付与すれば使える」ものですが、効果とリスクを左右するのは事前準備です。情シスが押さえるべき3点を挙げます。

確認1:アクセス権限の整理(情報ガバナンス)

Copilotは、ユーザーが本来アクセスできる範囲の情報をもとに回答します。裏を返せば、SharePointやTeamsで権限設定が緩い(誰でも見られる状態になっている)と、Copilot経由で意図しない情報が引き出されるリスクがあります。導入前に、機密情報を含むサイトやフォルダのアクセス権を棚卸ししておくことが重要です。

確認2:データの整備状況

Copilotの回答精度は、社内データの品質に依存します。古い資料が放置されていたり、命名規則がバラバラだったりすると、AIが誤った情報を引用する可能性があります。「よく使う正しい資料」が検索・参照しやすい状態になっているかを見直しましょう。

確認3:利用ルールと教育

生成AIの回答は常に正しいとは限りません(いわゆるハルシネーション)。「AIの出力は必ず人が確認する」「機密情報の扱いはどうするか」といった社内ルールの策定と、現場への使い方教育をセットで進めることが、定着と事故防止のカギになります。


Microsoft 365 Copilotの導入可否判断や、社内展開の進め方でお困りでしたら、c3index にお気軽にご相談ください。


5. 効果を出すための進め方(情シスの役割)

Microsoft 365 Copilotで投資対効果を出している企業には、共通の進め方があります。

スモールスタートで“効く業務”を見極める

最初から全社に配布するのではなく、会議やメール、資料作成に時間を取られている部門に絞って試すのが定石です。1〜2か月使ってもらい、「どの業務でどれだけ時間が短縮できたか」を記録します。効果が数値で見える部門を起点に、横展開していきます。

“使いこなし”を支援する

Copilotは、指示(プロンプト)の出し方で成果が大きく変わります。「良い指示の例」を社内で共有したり、部門ごとの活用シーンをテンプレート化したりすると、定着が加速します。情シスが旗振り役となり、成功事例を社内に横展開する役割を担うと効果的です。

Copilot Studioや自動化との組み合わせを検討する

Microsoft 365 Copilotは「個人の生産性向上」に効きますが、定型業務そのものを自動化したい場合は、Power AutomateやCopilot Studioとの併用が有効です。たとえば「問い合わせ対応はCopilot Studioで作ったボットに任せ、個々の資料作成はCopilotで効率化する」といった役割分担で、全社の生産性を底上げできます。


よくある質問

Q. Microsoft 365 Copilotを使うには、どのライセンスが必要ですか?

A. Copilotは既存のMicrosoft 365ライセンスに追加するアドオン形式で、利用には対象となるベースライセンス(Business StandardやEnterprise系など)が前提となります。自社のライセンスが対象かどうかは、契約内容やMicrosoftの最新情報で確認が必要です。まずは現在の契約プランを棚卸しすることをおすすめします。

Q. Copilotに入力した情報は、外部のAI学習に使われませんか?

A. 企業向けのMicrosoft 365 Copilotでは、入力データが基盤となるAIモデルの学習に使われない仕組み(商用データ保護)が用意されています。組織のデータはテナント内で扱われ、既存のアクセス権限が尊重されます。ただし、社内の権限設定が適切であることが前提となるため、導入前のアクセス権の棚卸しが重要です。

Q. Copilotの回答は常に正しいのですか?

A. いいえ。生成AIは、もっともらしいが誤った内容を出力すること(ハルシネーション)があります。特に数値や固有名詞、社外に出す文書は、必ず人が内容を確認する運用が必要です。Copilotは「たたき台を高速で作る道具」と位置づけ、最終判断は人が行うのが安全です。

Q. Copilot StudioとMicrosoft 365 Copilotは何が違いますか?

A. Microsoft 365 Copilotは、Word・Excel・Teamsなどに組み込まれた“既製品のAIアシスタント”です。一方Copilot Studioは、自社独自のAIチャットボット(エージェント)をゼロから“作る”ローコードツールです。「使う」のがCopilot、「作る」のがCopilot Studio、と考えるとわかりやすいでしょう。

Q. 小規模でも導入できますか?最低人数はありますか?

A. 現在は少人数からでも導入しやすくなっています。まずは効果の出やすい部門で数名〜十数名規模のスモールスタートを行い、時間短縮などの効果を測ってから全社展開を判断するのが、失敗しない進め方です。


まとめ

本記事のポイントをまとめます。

  • Microsoft 365 Copilotは、Word・Excel・Teamsなどに組み込まれた業務AIアシスタント。自社のMicrosoft 365データを踏まえて、文書作成・要約・分析・メール返信などを支援する
  • 紛らわしい3つのCopilotは、「使う」M365 Copilot/「無料枠もある」Copilot Chat/「作る」Copilot Studioで整理できる
  • 料金は1ユーザー月額30ドルのアドオンが基本。既存のMicrosoft 365ライセンスが前提となる
  • 効果とリスクを左右するのは事前準備。アクセス権限の整理・データ整備・利用ルールの策定の3点を導入前に確認する
  • まずは効果の出やすい部門でスモールスタートし、Power AutomateやCopilot Studioとの併用で全社の生産性を底上げする

Microsoft 365 Copilotは、「AIを試したいが、何から始めればよいかわからない」という企業にとって、最も着手しやすいAI活用の第一歩です。自社の環境に合った導入可否の判断や、安全な社内展開の進め方は、専門家に相談することで確実に前進できます。


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c3index は、名古屋・東京・福岡に拠点を持つシステム開発会社です。Microsoft 365環境の運用支援から、Copilot・Power Automate・Copilot Studioを活用した業務改善まで、企業のAI活用・自動化をワンストップでサポートします。

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